介護で起こるストーマの肌トラブルと対策

介護でストーマケアを行っている際に、発生しやすいのは肌トラブルです。ストーマはその性質上皮膚には多少の便が付着するものなので、それが炎症を引き起こしてトラブルに発展する場合が多いです。その問題は長時間装具を着用し続けていると発生するリスクが高まるため、正しいサイクルで交換する必要があります。特に、介護の仕事でストーマケアを自分で行っている高齢者のサポートをする場合、交換サイクルを守れるようにアドバイスをした方が良いでしょう。

また、面板の穴をストーマに合わせてカットする際に、その穴が大きすぎると便が付着する部分が大きくなります。そうならないために、交換する際には毎回ストーマの測定をし、穴はそこから直径が2・3mm大きい程度だという基本を守ることが大切です。そして、ストーマの装具は面板の接着剤によって肌に貼りつける形ですが、その接着剤と肌の相性次第でトラブルに発展することもあります。そのため、もし相性が悪いせいで肌が荒れているなどの状態を確認した場合は、装具の変更が望ましいでしょう。

特に肌の再生機能が衰えがちな高齢者は、少しの刺激であっても大きなトラブルに繋がりやすいです。したがって装具を外す際には負担をかけないように剥離剤を使用し、少しの変化も見逃さないようにすることが大切です。また、洗浄そのものや剥離剤、貼り付ける負担を抑えるための皮膚保護剤にも肌との相性があるため、異常が発生したらすぐに止められるように入念な経過観察も不可欠です。このようにさまざまな注意点を把握することで、介護士として正しいストーマケアが行えるようになるでしょう。